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『泪鬼』 (30分)
月のお姫様にひとめぼれした黒鬼。
姫は結婚の条件に、千粒のうれし泪を求めたので、
鬼の兄弟のうれし泪集めが始まる。
桃太郎的な勧善懲悪のお話と違って、不条理なラストが様々な感想をうむ作品。
キレイで、笑えて、切ない…。
サンプル動画(sample)
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『ほおずきばあさん』 (30分)
ある夜、一人暮らしのマリコおばあさんがコタツでうとうとしていると、
突然コタツの中から、マリコと名乗る女の子が現れる。
二人は、原っぱで遊ぶことにしたのだが……。
版画的な手法で人形を作り、楽器も竹で作ってみました。
面白くて、ちょっと怖いお話。
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『ちくわ仙人』 (30分)
山でぼおーっと修行をしていた仙人が、狩りに来ていた王様の流矢に当たり怪我をしてしまう。
王宮で手当を受けすっかり怪我も治ったのに、
妙にくつろいで帰る気配は全くない。
かなり微妙なところをねらってみました。
色が透ける人形(左の写真は影側のもの)。幕にくっつけると、
もわっと色が浮かび上がります。
音楽は、津軽三味線!無口なせせら小梅が、無口に輪をかけ、かなり本気。
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『島ひき鬼』 (30分)
原作・山下明生。
島にひとりぼっちで住んでいた鬼は、近くを通る鳥や舟に「ちょっとあそんでいけ〜!」と叫んでも、
怖がって誰も寄って来ない。
ところがある 日、嵐で流れ着いた漁師から
「島を引っ張って行けば、人と暮らせる」と教えられ、
鬼は、にかぁーと笑って立ち上がる。
版画的な手法で人形を制作。
全編に波の音が聞こえるような……。
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『桃の浮舟』 (60分)
年老いた仙人鶴亀がペットと川原で遊んでいると、
川上から巨大な桃が流れてきて、中から美女が現れる。
鶴亀は美女に誘われるままに、桃の舟で世界の旅にくりだすが、
ある濃い霧の夜、舟は操縦の自由を失って……
2000年引佐人形劇銀賞受賞作品。
「あれ、もう終わった?と時計を見たら1時間経ってた」と。
やりがいのある演目。 おすすめ。
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『しみじみクラゲ』 (30分)
クラゲの母の突然の告白に戸惑う兄弟三匹。
けれど、それなりに協力して、漂い出すのでしたが……。
シュールなセリフ、奔放なナンセンス。
一部のおばちゃん方、熱烈支持の演目。ライトの位置を下にして、
クラゲの浮遊感を出しました。音楽は、ジャワのグンデル。
(誰が弾いても)上品な音! サンプル動画(sample)
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『晴琉屋フン次郎旅日記』 (20分)
娘が与太者に絡まれていると、石つぶてがピューと飛んで、
音楽とともにキザな男が現れ、
「生きるも夢、死ぬるも夢。なれど女をいたぶるその振る舞い、
見逃すわけにはいかぬ…。」
人形の大立ち回りが見せ場。
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『夢霞地蔵足音』 (60分)
税法の改正で、課税されるようになってしまった仙人。
お金を稼ぐために、仙人の食べ物の「かすみ」を缶詰にして売り出す。
一座が国内始動の時、何回も何回もやりました。
今作っているものとは、大分テイストが違う感じ。
2009年きたく子供劇場(東京)ベスト出演者賞受賞作品
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『耳なし芳一』 (30分)
小泉八雲作「怪談」より。
芳一の人形は針金製。音楽は琵琶ならぬバリのグンデル。
こんなくすりともしないシリアスなものに、ホケキョが耐えられるのか、
挑戦的な実験作。夏に限らず、雰囲気の濃い会場でいかがでしょうか。
サンプル動画(sample)
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